・100年後、1000年後でも通用する普遍的な「原理」に基づく学問の体系である「本質行動学」を学ぶことができる世界で初めての学校であり、ドラッカー学会から唯一公認されているスクールです。

・2019年創設以来、一部上場企業から中小企業の経営者、ビジネスマンから大学教授、世界で活躍されるアーティスト、スポーツ指導者等、全コースのべ2000名以上の修了生を輩出するマネジメントスクールとなっています。

・本質行動学とは本質を把握し望ましい状態を実現していく学問です。

・社会や組織で起こる不条理や信念対立を越えて機能する「原理」の体系であるために、ビジネス、アート、スポーツといった対象を問わず、セルフマネジメントからチームマネジメント、ライフマネジメントといったあらゆる事柄に適用できるため、様々なコースが開発されています。

・英語ではEssential Management Scienceとなり、その先駆者にはピーター・F・ドラッカーが位置づけられます。

・世の中に溢れる不条理や信念対立をこえて、それぞれのライフをさらに輝かせるためのコースです。

・セルフマネジメントから、チームや組織のマネジメントまで応用可能な「人間の原理」「価値の原理」「方法の原理」「強化の原理」「マネジメントのメタ理論MDPS」本質行動学のエッセンスを学びます。

・隔週開催されるチーム対話会でそれぞれの気づきや実践をシェアしながら、それぞれの望ましいライフ（人生/生活/仕事）を実現していくコースです。

・本質行動学の精髄が学べるコースとなっているため、再参加される方も多く、基礎原理コースの講師もこのコースで学び、修了しています。

・基礎原理コースは６〜７名ほどの「チーム」に分かれます。「肯定ファースト」の中で、チームは各分野で活躍される専門家や講師からビジネスパーソン、学生といった多様な人材で構成されており、普通に生きていたら出会えない業界や世代を超えた仲間ができます。

・また仲間のリフレクションを読むことで、それぞれの気づきや体験を学び合うことで、授業で学ぶ「原理」と相まって、タイミングが揃った時に、自然に生き方が変わっていきます。そうした変容を「チームの力」で促進していきます。

・多様な価値観を持っている人がチームで学び合うことで、自分の強みや関心を深く理解し、それぞれにとっての「幸せ」なライフを実現していくことが可能になります。

なぜエッセンシャル・マネジメント・スクールを創設したのか、そこに至るまでの経緯をお伝えできればと思います。

私は早稲田大学の人間科学部/研究科で臨床心理学と発達心理学を学び、博士号を取得しました。そこで心理学や人間科学といった諸学が必ずといってよいほど信念対立に陥る様を目の当たりにして、諸学を基礎づける超メタ理論というべき学問が必要であることに思い至り「構造構成主義」を体系化しました。

その後、日本学術振興会のポスドク研究員として「構造主義科学論」の創唱者 池田清彦先生に師事したのち、2009年に早稲田大学のMBAに「質的研究法 SCQRM」を専門に教える専任講師として採用されました。

その後、東日本大震災に際しては、津波で地元の伯父さんが亡くなったこともあり、構造構成主義を軸に、日本最大級の総合ボランティア支援プロジェクトを実現することになりました。そこでもやはり志を同じくする仲間であるはずのボランティア同士が信念対立に陥ったり、1000年に一度と言われる未曾有の災害に対応できず、機能不全を起こす組織の姿がありました。そこであらゆる方法に共通する「方法の原理」、あらゆる人間に共通する「人間の原理」といった原理が役立ちました（ほぼ日の記事「西條剛央さんのすんごいアイディア。」）

そうした中で、普遍性と実践性を直結させた「本質行動学」という学問が立ち現れてきました。MBAでも「組織心理学」「組織と哲学」「ソーシャルビジネス特論」といった科目も担当するようになりました（Harvard Business Review 【連載】ほんとうの「哲学」に基づく組織行動入門）。

2017年にはドラッカー学会の学会誌に論文を投稿する中で、近代マネジメントの発明者と言われるピーター・F・ドラッカーが、本質行動学Essential Management Science の先駆者に位置付けられることが明らかとなり、マネジメントのメタ理論MDPSなど重要な論文群を発表していきました。

そして、2019年には、お茶の水にエッセンシャル・マネジメント・スクールを創設するに至りました。その際に創られたのが基礎原理コースであり、EMSの始発点であり奥義ともいうべき叡智を学べるコースになっています。「なぜ仕事や家庭の人間関係で同じ失敗を繰り返してしまうのか」「なぜ頑張っているのにうまくいかないのか」といった不条理を乗り越え、本質に沿って望ましいライフを実現するためのコースです。不条理であるうちはマネジメントすることはできませんが、その構造や本質（条理）を理解する理論があることで、不条理ではなくなり望ましいライフを実現していくことが可能になるのです。参加された方が「もっと早く知りたかった」というのはそのためと思われます。

創設時は3ヶ月ほどで修了する短期集中的なコースでしたが、2020年のコロナ禍に対応するためにオンライン化し、またしっかり学びたいという声に答えるために、2023年には基礎原理実践コースとして、隔週の自主対話会を入れることで、半年間かけてじっくり学べるようにリニューアルされました。また各階の講義内容もさらに役立つものへと更新され続けています。

MBAは国内でも数百万円という費用がかかるため企業派遣や経済的に余裕があるビジネスパーソンでなければ入ることができませんでした。エッセンシャル・マネジメント・スクールは、そうした教育格差を失くしたいという願いから十万円台で参加できるようにしています（学生さんや経済的に厳しい方向けの奨学金もご用意しております）。また 忙しい方々でも「本質」を押さえることで、家庭と仕事のバランスをとりながら健康を害さずに無理なく学べるようにという願いから設計されているプログラムとなっています。それは、一部上場企業の代表取締役をされている経営者の方でも繰り返し修了されていることにも現れています。

自分の人生と真摯に向き合い、よりよく生ききりたいと願う全ての方に、体験していただきたいコースです。我々は生徒というより一緒に学ぶ仲間であり探求していく学徒を求めています。参加の可否は、学歴や経歴で判断されることはなく、EMSの理念に共感し、肯定ファーストの姿勢でコースに臨めるかどうかだけです。無料のオンライン体験会（オープンキャンパス）もありますので、ぜひ気軽に覗いてみてください。

エッセンシャル・マネジメント・スクール代表　西條剛央